外資あるあるブログ

GAFAMの外資系IT企業で働く Non Tech マネージャー主水のブログです。

主水、生成系AIの解答に納得がいかない

外資のカルチャーの話からそれますが、今IT業界で最も熱いテーマはご推察の通り生成系AI、Generative AI、略してGen AIです。昔に比べて圧倒的に高性能なコンピューターが使える様になり、莫大なデータ処理が可能となったんで、ものすごく優秀なファンデーションモデル(FM)が開発できる様になって、TEXT情報で言うと優秀なLLM(Large scale language model)とかが出来てきています。自分はNon Techマーケッターなので直接Gen AIの詳細を知らなくてもいいんですが、一応そこそこ喋れるくらいの知識は持っていないと立場上良くないので、社内のLearning リソースを使って勉強しています。知れば知るほど知りたくなって、面白み増しすぎて本業に響きそうです。

ちなみに以下は勉強のために自分が作ったSNS投稿記事ジェネレータです。何のことはない、ChatGPTのAPIを使ったアプリです。3つの単語を入れると適当にまとめテキストを生成してくれます。ここでは、「ワークライフバランス・外資・あるある」で出力してみました。

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以下が回答です。

 

ワークライフバランスの改善に関して、外資企業でよくある事例や現象については以下のようなものがあります。

  1. 長時間労働:外資企業はグローバルでの競争を意識し、プロジェクトの締め切りや業績目標を達成するために、従業員に対して長時間働くことを求めることがよくあります。
  2. 頻繁な出張:グローバル企業の一部として、外国への出張や異動が頻繁に発生することがあります。出張のスケジュール調整や時差による体調の変化など、仕事とプライベートのバランスをとりにくい場合もあります。
  3. 厳しい環境や競争:外資企業は国際的な競争が激しいため、高いパフォーマンスや結果を求められることがあります。そのため、業務に対してプレッシャーやストレスがかかることがあります。
  4. フレキシブルな働き方:一方で、外資企業はワークライフバランスの充実を重視し、勤務時間や場所の柔軟性、リモートワークの導入など、働き方の選択肢を提供することもあります。

これらのあるある例は一般的な傾向であり、全ての外資企業で当てはまるわけではありません。企業文化や業界によっても異なる場合があります。

なんかライターさんの仕事が激減しそうなテクノロジーですが、回答内容には全く納得がいかないなあ。自分の会社の実情と比較するとかなり違います。

  1. 長時間労働→仕事が立て込んだりイベントを控えている時など特殊な場合を除けば残業は基本無いです。夜8時とか会社に誰もいませんし。
  2. 頻繁な出張→海外出張はそこまで頻繁ではないし、むしろ楽しい。自分の場合、アメリカ、イギリス、シンガポールにそれぞれ年1回づつくらいですかね。ただ海外は物価が高いので出張費はもちろん会社持ちですけど、水買ったり、個人的に飲食したりすると簡単に1日の経費のallowance をオーバーしちゃうので、出張貧乏になるのが地味にキツい。
  3. 厳しい環境や競争→これはその通りではありますが、ビジネスってそう言うものだと思います。特に高い給料をもらう場合当然かと。
  4. フレキシブルな働き方→これは完全に当てはまります。

結局LLMって有名なFMの一つTransferがネット上の何十億ものテキストをクローリングして、それを元に「ある文章が書かれた時に、次はどんな文章が書かれるか」の確率を予想するに過ぎません。だから大まかに正しくても正確性が担保されるとは限りません。Wikiの情報が正しいとは限らないのと同じです。また世の中に浸透している偏見を助長・増幅するエコーチャンバー効果もあります。今回の回答を読んで多くの人が外資ってこんなふうなんだだと誤解しているってことがよく分かりました。

とはいえ生成AIが今後あらゆるビジネスに影響を与えるのは間違いありません。これからさらに優れたFMが出来てくれば偏見の助長・増幅や倫理面の問題もクリアしてくるでしょう。あと基本的にAIってって英語圏の持ち物なので、性能の良い日本語のLLMができなきゃダメですね。日本語はコンピュータに相性悪いしデータ量がそもそも英語とは比較にならないほど少ないのでrefinement が大変だと思います。でも頑張って欲しいですね、の巻でした。