外資あるあるブログ

GAFAMの外資系IT企業で働く Non Tech マネージャー主水のブログです。

主水、外資での休日の考え方、マインドセットに驚く

「じゃ後日色々相談させてくださいね」

「もちろんです。あ、でも明日から2週間PTOなんで、戻って来たら連絡しますね」

「そうなんですね、ゆっくり休んでください〜」

外資ではごく普通の会話ですが、最初は驚きました。2週間休みって!?あ、PTOってPaid time off つまり有給休暇の略語です。外資ってほんと略語だらけなんですけど、それはまた別の機会に。

人生を楽しむために働いている

全ての外資に当てはまるとは限らないし、業界によっても違うと思うんですが、ここでは休日に対してのマインドセット日系企業と根本的に違います。例えば休日に以下のことはあり得ない、NG、悪だと考えている人が圧倒的なマジョリティです。

  • 休日出勤をする
  • 休みの日に仕事関係のメールやチャットを確認する
  • 休み中にメールやチャットで連絡をする(緊急事態を除く)
  • 休み中にメールやチャット読んでいることを期待する
  • 有給を消化しない
  • 長期休暇を取らない

他にも色々ありますけど、考え方として会社で働く理由は休日、つまり人生を楽しむためなので、間違っても「週末はしっかり休んで月曜日に備える」なんてほとんどの人が思ってません。むしろ平日は週末になるのを楽しみに待っている感覚。だからTGIFやHappy FridayだけでなくHappy Thursdayと言うように、木曜とかになるとみんな既に週末モードでソワソワしてる感じです。

金曜午後には会議を入れない

外資他社を含め、金曜の午後には会議を入れないと言う話もよく聞きます。そもそも金曜の夕方5時ごろだと早めに帰る人も多いですし、社内でBeer Bash始めてるチームも見ます。あと、金曜を定期的にPTOにして3連休にする人も。それくらいしないと年40日以上はある有給休暇を100%消化できません。チームメンバーが会議で全員揃うことは稀で、常に誰かしら休みをとっています。全員揃うのはクォーターごとの会議やタウンホールミーティングくらいでしょうか。

休みたい時に休んでいい

もちろんお盆休みなど全員がまとめて休む期間はありません。「工場が止まる」様な業種なら理解できますが、基本的にみんなバラバラのタイミングで長期休暇を取得します。不在期間に仕事が回る様に引き継ぎや調整は必要ですが、お互い様なのですんなり行きますし、なにより仕事が透明化されて属人化しなくなるので不正が起こりにくなると言う良い効果も生まれます。

そもそも夏に休む必要もなく、ハイシーズンを避けて6月や10月などに休む人も多いです。自分の様に子育てが終わっていると、いつ取ったって良いですからね。

クリスマスは最大のイベント

年末休暇の取得も独特です。色々な宗教の方がいるのでクリスマス休暇とは呼ばずSeasonal holidaysなどと言いますが、12月に入ると年明けまで休みと言うOutlookのカレンダー通知が続々と入って来ます。なので12月の半ばには重要なイベントや会議は設定されません。Financial yearが12月締めが多いのも年末休暇が長く取れる理由の一つですけど、クリスマスの存在はやはり大きいですね。正月、New yearは会社やチームによって対応がそれぞれの場合が多いと聞きます。元日だけ休んで2日から仕事を開始する人、日本人と働いている場合、日本人に合わせて三が日休む人、色々です。他にもラマダンとか旧正月とか国や地域によってバラバラなので良い意味でのカルチャーショックを受けることは多いんですが、それはまた次回に。