外資あるあるブログ

GAFAMの外資系IT企業で働く Non Tech マネージャー主水のブログです。

役職定年と定年が無いことに驚いたのは主水

今の会社に入社した時、自分はすでに役職定年間近でした。入社前にリクルーターとの会話の中で、外資ではどうなのだろうと気になって「そちらでは定年とか役職定年とかあるんでしょうか?」と質問してみました。すると「そう言った制度はございませんし、定年制もありませんので、ご希望の年齢まで働いていただいて結構ですよ」との回答。当時は驚いたんですが、まあ本来当然ですよね。

Same job same pay

と言いますが、同じ仕事を同じようにこなしているなら年齢なんて関係なく、純粋にその仕事に対する対価が等しく支払われるべきです。能力とか関係なくある一定の年齢に達した役職者が役を剥奪されて、給料が激減し、新しい部署に配属されたり、まったく畑違いの仕事を任される。あるいは役職定年だけど仕事は同じで給料だけ下がるとか意味不明です。「年齢により現在の業務遂行が困難になった」が理由であれば理解できますけど。まあともかく役職定年や定年がないのはモチベーションアップに繋がりますし、job security を感じます。もっともパフォーマンス、アウトプット、アウトカムを上げ続けないといけないのが大前提なのですが。

外資での年齢に対しての考え方

相手の歳を聞かないのは当たり前として、新卒や第二新卒などを別にすれば、中途で入ってきた人がほとんどの外資の場合、そもそもお互いの年齢をよく知らないことが多いです。これまでの経歴から「だいたい40代前半かなあ」などと粗く推測はできますけど。でも肉体労働なら別ですが、仕事に年齢って関係ないと考えている人がほとんどです。だから会話もとてもフランクで良い意味で上下関係がゆるいです。うちでは互いに役職名をつけて呼んだりもしません。社長にでさえ「さん」付けです。「主水社長」「主水部長」などと呼ばれてもてはやされるのを好む日系企業の文化が好きな人はそもそもインタビューをパスしませんし、入社してもすぐお辞めになってしまいます。いわゆるカルチャーフィットしなかったってことですね。

年齢を気にしない利点

互いに年齢を知らず上下関係がゆるいと言っても、もちろん相手の役職は知っています。だから言葉遣いはカジュアルであっても敬語はもちろん使います。ただ、このように上下関係が緩いと不要な忖度や遠慮が少なくなるので、シニアリティーに関係なく、会議などで意見を言いやすい空気が生まれます。年齢やキャリア、もちろん性別や個人のいかなる属性とも関係なく色々な意見やアイデアが出てくると、イノベーションが生まれビジネスはより成長します。先輩だろうが役職者だろうが、自分が正しい、自分のアイデアの方が優れている、そう思った時に声を上げられずに黙ってしまうような職場は本当に機会損失していると思います。年齢に対する考え方一つにしても、ビジネスの成長やイノベーションと実は直結しているのです。